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比パナソニック絶好調、16年度純利益は倍増

5億4千万ペソ、売上高23%増の100億ペソに

 

 パナソニックのフィリピンにおける製造・販売拠点であるパナソニック・マニュファクチャリング・フィリピンズ(PMPC、会計期末3月)は、5月16日、2016年度(2016年4月~2017年3月)のインカムステートメントを公表した。そのなかには、2016年度の業績に関する暫定速報値が記載されており、近年好調な業績が更に向上したことが表わされている。

 

 2016年度の売上高は前年比22.8%増の99億7,428万ペソへと二桁増加、ほぼ100億ペソとなった。製造原価の増加が18.8%にとどまったこなどで、粗利益は同36.8%増の24億6,739万ペソに達した。所得税負担が同11.7%減少したこともあって、純利益は同113.5%増(約2.1倍)の5億3,584万ペソへと大幅増加した。

 PMPCの業績は、2000年代の一時期の低迷期を抜け出て、2010年代は下表のとおり上昇トレンドを続けている。2016年度の純利益は2011年度に比べ9.2倍へと急拡大している。PMPCは先頃、主力の家電製品中心に拡販やシェア拡大を図ることで、年率20%の増収を続け、2018年度の売上高を2014年度比倍増の140億ペソ超とすることを目指すと表明している。特に、インバーター技術活用のエアコンや洗濯機の拡販を図っていく。

 

 パナソニック・マニュファクチャリング・フィリピン業績推移(単位:万ペソ、16年度は暫定速報値)

項目 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 16年度伸び率
売上高 594,273 640,939 659.639 671,343 812,434 997,428 +22.8%
粗利益 142,356 168,913 173,238 144,166 180,352 246,739 +36.8%
税引前利益 8,712 16,247 20,152 21,695 39,969 66,721 +66.9%
所得税費用 2,902 7,862 3,947 5,437 14,872 13,138 -11.7%
純利益 5,810 8,384 16,205 16,258 25,098 53,584 +113.5%

 (出所:PMPCインカムステートメントなどから作成)

 なお、PMPCの起源は、1963年5月に設立されたフェスティバル・マニュファクチャリング(FMC)である。FMCは1965年に、プレシジョン・エレクトロニクス(PEC)と社名変更した。このPECと松下電器産業(MEI、社名は当時)が1967年にフィリピンで合弁家電企業を設立した。当初の合弁企業名はPECだったが、25年後の1992年にマツシタ・エレクトリック・フィリピン(MEPCO)と変更された。さらに、2005年に現社名PMPCへと再変更された。すなわちパナソニックは、フィリピンで約50年もの長い歴史を有している。2017年には合弁企業創立50周年を迎え、2018年には本社パナソニックが創立100周年を迎える。

 この間、フィリピンで初めての非水銀電池やフロンガス不使用の冷蔵庫の生産、家電メーカーとして初めてとなるISO9002、ISO14001認証取得など輝かしい成果を上げてきた。また、フィリピン家電業界をリードする一方、社会貢献活動やパナソニックの「アジア大洋州エコアイディア宣言」に沿った環境保全活動なども推進している。

 PMPCは1983年1月にフィリピン証券取引所(PSE)に上場されている。現在、PMPCは額面1ペソの普通株式を約4億2,272万株発行している。そのうち、フィリピン人のみが投資可能なA株8,472万株が上場されている。浮動株比率は14.91%。日本のパソニック本社のPMPC保有比率は2017年3月末時点で79.96%である。パナソニック本社の保有するのはPMPCのB株である。

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