トップニュース

比ヤクルト好調続く、販売数量10年で2.6倍

今第1四半期も13.4%増加、1日262万本に
主要市場第2位の伸び率、数量も海外5位に

 

このところのフィリピンでのヤクルト販売数量が好調で、主要市場でトップクラスの伸び率を継続している。2016年(1月~12月)もその勢いが続いた。

 

 ヤクルトは、アジア・オセアニア地域においては、フィリピン、香港、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、インド、中国などで乳製品乳酸菌飲料などを製造、販売している。ミャンマーでも2018年春ごろから生産が開始される予定である。
 
 フィリピンでは、ヤクルト本社が40%出資するヤクルト・フィリピン(持分法適用会社)が、1978年10月から営業を行っている。すなわち、来年に創業40周年を迎えるのである。海外発売時期としては、1964年の台湾、1968年のブラジル、1969年の香港、1971年の韓国とタイに次ぐ歴史を有している。現在は、ヤクルトとヤクルトライトを製造販売している。
 
  5月11日発表のヤクルト本社2017年3月期連結決算補足説明資料などによると、ヤクルト・フィリピンの一日当り販売数量は前年比14.5%増の244万9千本へと増加率を高めた。この販売数量は、海外市場では中国の582万5千本、インドネシアの505万1千本、韓国の360万4千本、メキシコの356万本に次ぐ世界第5位で、タイの218万3千本を上回っている。フィリピンのアジア・オセアニア市場でのシェアは11.3%、全海外市場でのシェアは8.7%に達している。ちなみに、アジア・オセアニア地域全体の一日当り販売数量は同7.5%増の2,164万2千本、海外全体では同5.7%増の2,800万4千本であった。 
 
 2016年のフィリピンの前年同期比14.5%増という伸び率は、世界で最高の伸びであったインドネシアの16.5%増に次ぐ2位であった。そして、フィリピンでは、需要が非常に好調であり、生産能力増強を図りつつあるが、現時点では需要拡大ピッチに追い付かない状況であり、一部出荷制限を行わなければならない状況である。このような供給面での制約がなければ、販売伸び率はさらに高くなっているものと考えられる。

 また、2016年だけでなく、2014年が17.7%増、2015年が14.0%増と世界の主要市場でトップクラスの伸び率を続けてきている。そして、2016年の一日当り販売数量244万9千本は、10年前の2006年の同94万8千本の2.6倍となっている。2007年に同100万3千本と100万本の大台突破、2015年に同213万9千本と200万本突破と順調に拡大してきている。
 
 また、2017年第1四半期(1月~3月)の速報値では、ヤクルト・フィリピンの一日当り販売数量は前年比13.4%増の262万本と好調に推移している。13.4%増という伸び率は、一日当り販売数量50万本以上という主要市場では、中国の25.8%増に次ぐ高い伸びであり、依然、主要市場でトップクラスの伸びを続けている。ちなみに、今第1四半期のアジア・オセアニア地域全体の一日当り販売数量は同9.6%増の2,059万7千本、海外全体では同8.1%増の2,728万2千本であった。 

 ヤクルト・フィリピンの資本金は18億ペソ、2015年末の従業員数は1,209人、ヤクルト・レディーは2,869人、取引店は18万2,873店に達している。工場はカランバ市に立地している。そして、日本と同基準の厳しい品質管理で製造されたヤクルトを1本約20円相当という低価格で提供してきている。

 なお、ヤクルト本社は、2017年3月19日に、中東地域のアラブ首長国連邦(UAE)において、「ヤクルト」の販売を開始。また、3月26日からは、近隣諸国のオマーン、バーレーン、カタール、クウェートでも「ヤクルト」の販売を開始。これにより日本を除く37の国と地域に販売網が拡大したことになる。この中東地域5カ国では、フィリピンのヤクルト工場から「ヤクルト」を輸入して販売。フィリピンが中東での拡販にも貢献しつつある(17年5月12日の株式会社ヤクルト本社発表などより)

関連記事