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東ソー子会社マブハイビニール、2016年は49%増益

三菱商事も6%の出資継続、原料塩などを供給

 

東ソーは、コア事業である「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業強化の一環として、2015年に、フィリピンのソーダ製品の製造・販売会社であるマブハイ・ビニール・コーポレーション(MVC社、フィリピン証券取引所上場)の株式を追加取得し、子会社化した。



 「ビニル・イソシアネート・チェーン」とは、塩の電気分解(苛性ソーダ・塩素)から塩化ビニルモノマーに至る「ビニル・チェーン」と、ポリウレタンの材料になる「イソシアネート」を一連の流れとした、製品・原料一貫体制となる事業フローである。

 東ソーのMVC社株式保有比率は2015年6月末時点では39.92%であったが、2015年9月に約3億1,778万株(48.05%相当)を約15億円相当で追加取得した。約3億1,778万株のうち、約2億3,457万株(35.47%相当)をBDOユニバンク(BDO)から、残りの約8,321万株(12.58%)は少数株主向け公開買い付け(TOB)によって取得した。1株当たり取得価格は1.70ペソであった。これらの売買は、9月14日にフィリピン証券取引所(PSE)において、ブロックセールというかたちで行われた。この追加取得により、東ソーはMVC社保有比率を87.975%に高め子会社化したのである。

 その後MVC社は2015年9月24日に取締役会を開催、会長兼CEOであったエベリン・ヴィラヌエヴァ氏ら4名のBDO系の取締役辞任を承認した。そして、新会長兼CEOに東ソーの八村哲郎氏を選出した。MVC社が名実ともに東ソーの子会社となった。

 なお、三菱商事もマブハイ社への出資を継続(2017年3月末で6%を保有)するとともに、原料の塩類を供給している。

 MVC社は1934年にマブハイラバー社として設立され、1960年に化学品、PVC製品事業開始を決定した。1965年から苛性ソーダ年産4千トンの生産能力で生産・販売を開始した。その後、フィ リピンにおける苛性ソーダの需要拡大に伴い生産増強を行っており、フィリピン唯一の電解メーカーとして、その地位をより確固たるものとしてきている。フィリピンで塩素を商業量生産している唯一の企業でもある。また、国内の次亜塩素酸ナトリウム需要量の50%以上を供給している。

 このMVC社の2016年(1月~12月)の純売上高は前年比15.4%増の16億7,872万ペソに達した。輸入苛性ソーダへの5%課税などでコストも14.9%増加したが、販売数量増加効果などで粗利益は同16.5%増の4億8,407万ペソへと増加した。金融収支改善もあって、税引き前利益は同49.9%増の1億8,236万ペソに達した。そして、大幅な税金負担増をこなし帰属純利益は同48.6.%増の1億2,750万ペソへと大幅増加した。ちなみに、

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